明治初期に提唱された殖産興業政策を主導し、日本のワイン産業の先駆者とされる維新の元勲・大久保利通の資料を繙いていた折も折、目に飛び込んできたのが、NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の最終回の場面だったのです。 明治維新の立役者・西郷隆盛は、王政復古を成し遂げながら、政府の方針に反旗をひるがえし、明治十年(1877)の西南戦争で銃弾を受け自刃し、これを知った大久保が号泣しながら「吉之助、吉之助、吉之助!」と叫び、自身も翌年紀尾井坂で刺客に襲われ「未だ未だ、未だ未だ・・・」と口走りながら息を引き取る壮絶な画面だったのです。 大久保がその日の朝、福島県令・山吉盛典に対し「過去十年は戦乱の時… もっと読む »
ワインは『樹芸』!
2019.07.02