2017年2月12日(日)ドイツワインケナークラブでは第7回目を迎えるセミナー「旧東ドイツワインの魅力に迫る」をヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルで開催いたしました。講師にはドレスデンより日本人ソムリエ沼尻慎一氏を迎えて旧東ドイツのワイン産地であるザクセンとザーレ・ウンストルートの両地域にスポットをあて、日本では極めて情報量の少ない旧東ドイツのワイン産地について歴史、土壌、品種の構成や注目の生産者などの解説いただき、テイスティングには現地より直送いただいた4種類のワインを比較しました。両産地ともリースリングが決して主体と言うわけではなくリスクを減らすため約50種類もの品種が栽培されていて、中でもブルグンダー系からは優れたワインが作られています。
【テイスティングワイン】
①2015年 デア・クライネ・シュヴァルツ クヴェー:マルティン・シュヴァルツ醸造所
産地:ザクセン
②2015年 ヴァイサーブルグンダー:ヘイ醸造所
産地:ザーレ・ウンストルート
③2015年 グラウブルグンダー GG ピルニッツァー・クーニヒリヒャーヴァインベルク
:クラウス・ツィマリング醸造所
産地:ザクセン
④2013年 シュペートブルグンダーGG:シュロス・プロシュヴィッツ醸造所
産地:ザクセン
他の地域同様、生産者の世代交代で若手醸造家による品質の向上も目覚ましく、ザーレ・ウンストルートでは初の若手醸造家グループ「Breitengrad51」が結成され高品質ワインを生産していて、テイスティングを通じてそれを実感できるセミナーとなりました。